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災害救助犬:有名な災害救助犬たち 世界で最も有名な災害救助犬といえばバリー

有名な災害救助犬たち


世界で最も有名な災害救助犬といえばバリーですが、バリーはスイスのサン・ベルナール修道院で活躍していた山岳救助犬です。

バリーはセント・バーナードではなく、セント・バーナードの祖先といわれるアルペン・マスティフという犬種と考えられています。

アルペン・マスティフは現在のセント・バーナードよりも小型の体型をしていました。

サン・ベルナール修道院にこの犬種がやってきたのはバリーが生まれる約100年前の1700年代と考えられています。

バリーはアルプスという雪深い山岳地帯で約40人以上の人命を救った事により、世界中で知られる山岳救助犬となりました。

14年という犬生の中で40人以上を救助してきたバリーですが、その中で最も有名なものは洞窟で凍死しかけていた少年を救助した事です。

バリーは少年の上に覆い被さって自身の体温で少年を温めた後に、少年を背中に乗せてサン・ベルナール修道院まで運び、少年は一命を留めました。

バリーの死は救助した遭難者に狼と間違われて射殺されたという説が有名ですが、実はこれは史実ではなく、バリーは山岳救助犬を引退し、ベルンで余生を送り、14年に渡る犬生を全うしました。

バリーの功績を讃えてパリの近郊の世界初の動物霊園であるシムティエール・デ・シヤンに記念碑が建立されています。

セント・バーナードとサン・ベルナール修道院との関係は今でもあり、バリーの故郷であるサン・ベルナール修道院では現在でも飼育されている犬の中に1頭はバリーという名前が受け継がれていて、2004年にはバリー財団が設立され、サン・ベルナール修道院が中心となって繁殖されるセント・バーナードを管理しています。

 

セント・バーナードの犬種名の由来は、サン・ベルナール修道院の英語読みから来ています。

現在では、セント・バーナードは体重が100キロを超える事もある為に災害救助犬としては活躍の場を失い、セント・バーナードの穏やかで優しい性格でセラピードッグやコンパニオン・ドッグとして多くの人の心を癒しています。

 

現在このバリーの名前をもらったスイスレストランBarry’s Stübeliが、GrindelwaldのEiger Selfness Hotel Grindelwaldにあります。

その店内にバリーのモデルとしてその写真が飾られているのが、このスカーレットちゃんです。

Paw in Hand代表理事が、スイスのように、犬が社会の一員として暮らせる模範となれるよう、2018年1月にオープンしました、Dog Friendly Restaurantスイスレストランセントバーナードでも、このスカーレットちゃんが、モデルとして、代表理事の愛犬カルムとともに、表の看板や店内の3つのモニターで流す取り卸し映像のなかで、登場してくれています。

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