飼い主と犬とのトレーニングの義務

スイスでは、犬を飼うと、飼い主と犬とで、8週間のトレーニングに通うことが義務付けられていました。

2016年12月の国民投票により、成犬時の体重が15㎏以下になる犬種に関しては、このトレーニングが義務で無くなりました。

国民投票でこう決まったの初めて、もう、何匹も育て上げてきた、スイスの人たちの中では、犬のトレーニングが身についていて、何度も新しい犬を迎えるたびにしなくてもいいのでは、という意見によるものでした。

私たちが、Dold-Dog Hundetaraining　代表のMirijam Doldさんを訪ねたのは、2017年の6月でしたから、この国民投票のちょうど半年後。

Mirijamさんによると、この国民投票の結果、最初お客さんが減るかと思ったけど、反対に増えたわ、と。

押し付けられずとも、スイスの人は自ら、新しい犬を迎えると、トレーニングに通うのです。

犬が社会の一員として生きるためには、こうした一人一人の飼い主の、自覚が必要なのです。

Mirijamさんのしつけ教室、Dold-Dog Hundetaraining　チューリッヒ、ウォーレンなど合計4か所に、広がる人気のチームなのです。「犬を飼っている人は、人口の１０％、でも犬が素敵な生き物って思って言う人は、人口の90％かな」とは、この時の彼女に聞いた話です。